総務省統計局が平成28年に行った社会生活基本調査では、全国の平均通勤時間は1時間19分でした。片道約40分の通勤時間をかけて、職場に通っていることになります。ただ、この平均時間が理想の通勤時間であるということではありません。理想の通勤時間は人によって違い、通勤時間の内容によって大きく変わってきます。
たとえば、2時間かけて通勤する人でも、その一定の通勤時間は自分だけの時間であり、周囲に迷惑をかけないようにすることで、映画を見ながら通勤したり、読書をしながら通勤することができます。また、家では集中できなくても、他に何もできない通勤時間だからこそ、スキルアップのための勉強も集中して行えます。
さらに、通勤時間は毎日決まった時間割を作れるので、オンライン講座なども、決まった講座時間のものを選択することで、途切れることなく受けられます。映画も、通勤時間が長ければ長いほど、その日のうちに一本見終わることができます。毎日通勤の時間に見る映画を探すのも楽しみの一つになれば、たとえ長い通勤時間であっても、その人にとっては有効な自分の時間です。職場が近い人も、忘れ物を取りに帰れたり、隙間時間に着替えや食事に自宅に戻ることができるメリットがあります。
また、通勤時間が短い分、自宅での自分の時間をたくさん作れます。ただ、近すぎてプライベートと仕事の切り替えが難しいと感じる人もいるかもしれません。通勤時間の長さもですが、通勤方法によってその時間を有効活用できると、理想の通勤時間だと感じられるでしょう。